こんにちは。
初めて参加した写真展、無事先週終了しました。
初めてのフィルム写真、初めての組写真展示、初めての在廊、と中々盛りだくさんの内容でしたが、所感等踏まえて綴ってみたいと思います。
出展記事はコチラ
初 写真展を振り返ってみて
フィルムカメラでの作品撮り
初写真展、しかもフィルム写真展示ということで、展示を始め色々と大変でした・・・。
特に大変だったのは、作品撮り。
フィルムに対するイメージが全くないまま参加が決まったため、テーマは疎か、まずフィルムカメラで何撮ろうか そんな所からのスタートです。
そして作品撮りの期間は3ヶ月
普段はデジタルカメラで風景、夜景をメインに撮影しているだけあって、フィルムカメラもデジタル同じように撮影する事は難しかったです。
特に夜景なんかは、街灯の光が色鮮やかな分、ノイズ処理、カラー処理の要素が多く求められてきます。そしてその部分はデジタルカメラの強みが活きてくる部分であり、フィルムカメラの苦手な部分でもあります。
そういうデジタルとの対比でわかってくるフィルムカメラの特徴
そして自分なりに辿り着いたフィルムの魅力は、デジタルには無い描写の柔らかさでした。
柔らかい描写で何を撮りたいか、デジタルで苦手としていた部分を撮ってみよう という切り口から考えていき、フィルムカメラでスナップや人物、動物写真を撮りたいという想いが強くなり、結果的に自宅で飼っている犬で作品作りしようと考えました。
テーマが室内犬の老犬 というニッチな部分、カラーで撮影しても面白くないよなぁ という所からモノクロで撮影するに至ります。
そしてコレがある意味成功でした。
マンネリ化の部分からある意味、脱出しての写真撮影だったのでしょう
普段撮らないジャンル、及び、モノクロスナップなだけあって、夢中になって取り組みました。
楽しく、夢中に作品撮りが出来た結果、想像以上に反応が良かったと思います。
集客の難しさ
仕事の関係上、在廊があまり出来なかったため、広報の方を担ったのですが、コレが中々難しい。
特に開催地が茂原という都心から離れているため、アクセスが非常に悪いです。
ただ、本当に写真展に興味を持ってくれてる人は距離関係なしに見に来てくれるため、そういう人をいかに集めるかという点での模索となりました。
点在している写真屋に案内を置かせてもらうのを始め、SNSでの告知を軸に自分は活動しました。
とは言え、自分のSNSでの知名度も殆ど無いため、暖簾に肩押し状態じゃないですが活動に意味を得られにくかったのと、何よりSNSでの活動の重要性も痛感しました。
TwitterやInstagramはデジタルカメラで撮影を好む若い人たちが主体です
そういった人達に訴求する場合、作品の上手さもですが、やはり自分自身の知名度がある程度必要になります。
勿論、メディアの露出が増えても集客が増えるかはまた別ですが、そのスタートラインに今回立てなかったのは悔やまれます
フィルム会の活動もですが、今後の作家活動に大きく影響する部分のため、SNSでの露出も少しずつ増やしていけたらと思います
作品を展示する楽しさ・難しさ
在廊して一番感じたのが、作品を展示する楽しさと難しさでした。
特に自分の作品を見て貰った反応が生の声で聞けるので、そこがとても新鮮で楽しい部分でも有りました。
逆に難しいと感じたのは作品の見せ方でした。
展示エリアの切り分けもですが、照明の色含め、どのように展示していくか、
25人の展示だったため、限りなく答えが収束しづらい部分でした。
実際在廊中に、自分の展示位置変えたりもしたため、そこは臨機応変にケース・バイ・ケースで対応が必要なのかなと。
一番は、自分が納得行く形で作品見てもらいたいに限ります。
(勿論、他との折り合いも必要ですが)
また今回はモノクロ展示だったため、あまり照明を気にしませんでしたが、コレがカラー展示だった場合はプリントから神経質になってたのかなぁとか思うと改めて難しさを感じます。
こんな感じで自分の作品を観てもらうに考える課題はぼちぼちあります。
今後取り組んでいきたいこと
継続してプリントの作品作り
紙エントリーのフォトコンテストもぼちぼち入選し、写真展も出展した自分ですが、まだまだ現状に満足は出来てません。
恐らくコレは納得いく形での結果が出るまでは続くような気がします・・・。
日々、続けていくことが一番の近道なのかな
そういった意味で継続してのプリントの作品作りという位置づけです。
無理しない程度に知名度を上げる
千葉にこんな作品撮る人が居るんだぁ的な存在感は出せたら良いなと思います。
マーケティング関連の見方で言ってしまうと、得体の知れない人達の顔を伺う活動が主体となってしまうため、自分の性格上、中々厳しい物があります。
そういった面でSNSはストレスになるので負担にならない程度に活動しようかなと。
まずは作品の公開頻度を上げるところからですかね・・・><
色々な写真展を見る
他人の作品を観るのも大事ですが、どういうスタンスを持って展示会をしてるかが結構大事だったりします。
作品に集中出来るシンプルな展示もあれば、展示車との距離感が縮むような工夫がされてたり、展示のやり方次第では展示会の空気が大分変わってきます。
展示の意図まで汲み取った上で、作品を観ることが出来れば作者の気持ちをより理解出来れば良いなと。
今年は展示会を通じてそういう意図まで汲み取れるようになりたいです。
今回展示した作品 + α
展示作品
タイトル:愛犬
Nikon NewFM2 Carl Zeiss Planar T 50mm f/1.4 ZF2
FUJIFILM 黒白ネガフイルム ネオパン 100 ACROS
タイトル:ごはんどき
Nikon FM3A Carl Zeiss Planar T 50mm f/1.4 ZF2
イルフォード ILFORD XP2 SUPER 400
タイトル:待っている
Nikon FM3A Carl Zeiss Planar T 50mm f/1.4 ZF2
イルフォード ILFORD XP2 SUPER 400
当初は FUJIFILM 黒白ネガフイルム ネオパン 100 ACROS での作品作りを考えていたのですが、色々とトラブルが発生。
まずは使用しているレンズの癖
使用している Carl Zeiss Planar T 50mm f/1.4 ZF2 はコスパの良く、描写もいいレンズなのですが、F1.4~F4までの描写が柔らかすぎてピントが中々合わないという癖が出るレンズでした。
作品の1枚目は正にその描写です。ソフト寄りの描写。
アクロスはISO100のフィルムのため、どうしても開放気味で撮らないと露出が厳しいです。
そのためF5.6まで絞ってISO400で頑張る必要がありました。
アクロス400とかあれば理想でしたが、もう販売が終了しているため、イルフォード400に落ち着きました。
描写がガラリと変わったのはそんな理由です。
ホントはフィルムも統一したかったですが、時間が無かったため終了
おふしょっと
一枚目はアクロス100、残りはイルフォード400での撮影になります。
他にも色々とあるのですが、ピンぼけ or 描写がソフトすぎるためお蔵入り・・・。
最後に
以上が、自分にとっての初写真展示記事となります。
色々な方と意見交わしながらの展示になったので、初展示が集団展示で良かったと思います。
またそれと同時に個別で展示会をやるときにも繋がる大変さを学びました。
ゆくゆくは自分自身の展示会をやってみたいですが、それはまだまだ先になりそうです。
普段勝負しているジャンルとは全く違うジャンルでの出展となりましたが、被写体を始め、作品に対する想いがしっかりしていれば、見てくれる方々にも自分の想いが伝わる物が写真なんだと改めて思いました。
仮に得意ジャンルで展示してたら、確実に気づけなかった点なので、ホント良い経験になりました。
そんなこんなで自分視点での長生フィルム会での作品展示を通じて感じた事を綴りましたが、写真展での出展に興味がある方へ何かヒントになれば幸いです。